シデロフォアで抵抗性緑膿菌へメロペネムとMBL阻害薬を送達
- トリスカテコール型シデロフォアとメロペネムの結合体は、ポリン欠損や排出ポンプ亢進による緑膿菌のカルバペネム耐性を、鉄依存的に克服した。
- 緑膿菌では膜透過性の低さのためほぼ効かないインドールカルボン酸系MBL阻害薬も、同様にシデロフォアで運ばせた。
- 結合体は阻害薬の活性を回復させ、MBL産生臨床分離株のメロペネムおよびセフィデロコル耐性を、in vitroとガレリア感染モデルで逆転させた。
💡 ポイント
グラム陰性菌の創薬を潰すのは標的親和性よりも膜透過性で、既知だが透過しないMBL阻害薬をベクター化するのは賢い近道だ。私が注目するのはセフィデロコル耐性の逆転で、この薬自体すでに鉄取り込みを利用しているからだ。血清中での結合体の安定性と、耐性がシデロフォア受容体側へ移るだけではないかは追及したい。