メリチンの5残基断片を反復、非溶血性β-シート型抗菌ペプチドを創出
- メリチンは抗菌活性が強いが溶血性が高くリード化できないため、C末端のWIKRK配列の反復で10・15・20残基のペプチドを設計した。
- 15残基と20残基のペプチドは細菌膜模倣ベシクル中でβ-シート構造をとり、溶血性・細胞毒性は無視できるほど低く、細菌と抗酸菌に強い活性を示した。
- 大腸菌感染マウスモデルで静脈内投与により有効性を示し、転写・翻訳も阻害したことから、細胞内作用機序が示唆される。
💡 ポイント
メリチンを短い反復配列へ縮め、ヘリックスからシートへ転換して、殺菌と溶血を切り離す発想はうまい。興味深いのは細胞内作用機序で、多くの抗菌ペプチドを臨床で潰してきた膜破壊の弱点から離れられるからだ。in vivoの治療域を信じるには、プロテアーゼ耐性と血漿蛋白結合のデータがまだ要る。