LSD1阻害がヌクレオシド類似体治療への反応を調節する可能性
- 本論文は、エピジェネティック酵素LSD1(KDM1A)の薬理学的阻害が、ヌクレオシド類似体治療薬に対する細胞の感受性を調節しうると提唱するパースペクティブ的な総説である。
- 骨髄性悪性腫瘍とウイルス感染症という、ヌクレオシド類似体がすでに標準治療として確立されている2つの疾患領域にまたがる知見をまとめている。
- LSD1により引き起こされるクロマチンおよび転写の変化が薬剤反応性の変化の背景にある可能性を論じ、両分野でヌクレオシド類似体の効果を高めうる併用パートナーとしてLSD1阻害薬を位置づけている。
💡 ポイント
惹かれるのは、すでに臨床段階のLSD1阻害剤(ボメデムスタット、セクリデムスタットなど)が手元にあること——クロマチンの論理が成り立つなら、併用試験への転用は低コストで早い。ただしこれは二つの文献をつなぐ合わせたPerspectiveであってデータではない。AMLでも抗ウイルスでもDDI管理可能な併用と言い切る前に、LSD1阻害が確かにヌクレオシド類似体の取り込み・組み込みを変えるという機序的な裏付けが欲しい、単なる相関性ではなく。