抗体に着想を得たペプチドがインフルエンザの膜融合機構を標的に
- 抗体の結合様式を模倣するホットスポット中心の計算設計戦略を用い、抗体の主要な結合側鎖をL型ペプチド骨格に移植することで、インフルエンザヘマグルチニンへの結合を再現している。
- 広域中和抗体FI6v3およびCR9114(いずれもヘマグルチニンのステム領域を標的とする)の抗原結合界面から設計の手がかりを得ている。
- 膜融合を引き起こすヘマグルチニンの構造変化を阻害するペプチドの創出を目指しており、抗体に着想を得た構造基盤型インフルエンザ治療薬への道筋を示している。
💡 ポイント
FI6v3とCR9114からホットスポットを拝借するのは賢い選択で、模倣元の抗体よりコンパクトなL型ペプチドの方が合成・投与ははるかに扱いやすい。ただしステム標的のHA結合分子は逃避変異に対して苦戦してきた歴史があり、初期の膜融合阻害活性だけでなく、ドリフトに対するカバー範囲の持続性こそ、治療応用に期待を寄せる前に答えてほしい問いだ。
Antibody Hotspot-Centric de Novo Design of Peptide Inhibitors of Influenza A Virus Membrane Fusion ↗